008:『50回目のファースト・キス』


「プレイボーイが、50人目の女でやっと本気の恋に落ちる話かと思った。」。


↑タイトルだけを見ての僕の感想。って言うか偏見。
友達に言ったら「バカじゃないのww」って笑われました。


しかしあながち間違いじゃなかった!
僕の予想(偏見)通り、主人公はプレイボーイだったのだ!!


でもねすごいかっこいいんですよコイツ。


「人の人生を変えられる人になりたい」って言うのが僕の最大の夢なんですが、
この映画の主人公ヘンリーはまさにそんな僕の理想像でした。


なんかそういう人って、一言一言に重みがあるんですよね。
重みっつーか、「よくそんな事が思い浮かぶなぁ」みたいな。
僕には到底考え付かないような事をね、サラっと言いやがらっしゃる。
そんで僕にとってそれが名言になったり忘れられない言葉になったりする。
一回そういう人達の頭の中を覗いてみたいです。


ヘンリーもその覗いてみたい人達の内の一人。


次の日になったら記憶を失ってしまう彼女に毎日毎日会いに行って。
彼女の親父と弟に行く手を阻まれても、あの手この手その手どんな手を使ってでも会いに行って。
彼女はてめーの事なんざこれっぽっちも覚えてないのに。
覚えてないのに、それでもまた彼女に恋をさせてしまうヘンリーは、さすがプレイボーイあがり。
いや冗談です、すげーかっこいい。


っつーかビデオは名案だゎ。
このビデオとかもよく思い付くよなぁ。ヤラレタ。
あそこでめっちゃ泣きました。
みんな優しいなぁ。
ルーシーは幸せ者だ。


そしてルーシーが別れを切り出すシーンでも号泣。
この大馬鹿ルーシーめが!
お前が居なくなったら意味が無いんだよ!!
お前が居ない幸せなんて考えられないんだよ!!!


で、最後、奇跡が起こらない終わり方にも大号泣。
ルーシーと同じような病気と恋愛を題材にした映画で『君読む』ってあるじゃないですか。
あれは最後に奇跡っぽい事が起こるじゃないですか。
なんかさ、「おぉ、おぉー!ミラクル!!」みたいな。
ああいう終わり方ももちろん感動だし、
奇跡とか運命とかを信じちゃうタチの僕としてはすごく好きなんだけど、
この映画が『君読む』と同じような終わり方だったら多分冷めたと思う。
なんか一気にファンタジーって言うか、嘘っぽくなっちゃいそうで。


それにやっぱり、人は人の人生を変えられるって信じたいから。


でもねそんなね、僕が人生を変えてやる人ってのは大人数じゃなくていいんです。
むしろもう、誰か一人だけでもいいんです。


その人の為に何かをするワケではなく、
また見返りを求めるワケでもなく、
ただ僕の存在で誰か一人でも救えたら、僕はそれだけで生きてける。
そしてきっと僕もその人に救われてるんだと思う。


この映画のヘンリーとルーシーのように。


かつて僕の人生を変えてくれた、僕のマブダチと僕のように。




















あー、なんだかものすごくイタイ事を言ってしまった気がする。
「、」の位置とかすげーイタイもん。
なんかもう↑の行間すらもイタイ感じだよね。
でも話戻すけどさ、何て言うかさ、相乗効果的な?シェゲナ?ベイベー!!っつー話ですよ。
そういうのあるじゃん(←ヤケクソ)。


まぁそんな感じで、痛く感動いたしました。
感動だけじゃなくて、ハワイアンジョークや下ネタユーモアも満載でずっと面白かった。
全然重くないし。
そして極めつけには「50キス(ごじゅキス)」って言うなんだかめっちゃ軽そうな略し方。
プレイボーイの画しか思い浮かばないこの略し方。


それも含めて、僕これ洋画で一番好きな映画かもしれないです。